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Sep 22, 2011_11:36    Art

『空海と密教美術展』@東京国立博物館 平成館

Kukai_20110922

むかしNHKで見た空海特集がとても印象的で、かねてより気になっていた密教美術。まとめて見るとやはり迫力が違いますなー。千年以上の時を超えてまだあれだけのエネルギーを放つのかと恐ろしくなるくらい。精力的なんてもんじゃないなアレは。

自由でストイックな精神によって、貪欲に削り出された緻密な宇宙。作品に凝縮された高密度なエネルギーが襲いかかってくるようで、気をしっかり持たないと立っていられないような作品もちらほら。当時のインパクトを考えるだけで身震いしますね。

何よりすごいのは、千年以上にわたって人々の精神的コアを惹きつけ続けるモノをこれだけの規模で生み出していること。自分たちがいかに近視眼的な世界に生きているかを思い知らされるし、その無力さに悔しさすらおぼえます。

私たちがいま生み出しているモノで千年後までこれだけ強烈なパワーを放っていられるものはなにかと考えたとき、即答できない自分がいるわけですよ。せいぜいガウディのサグラダファミリアくらいかなあ。見る者の精神を一瞬でわしづかみにして、宇宙空間に放りこむほど強烈ななにか。

一生のうちに、その領域へ1mmでも近づけたらと思うわけです。

そういう意味で、この作品群自体が自分にとっては繰り返し読まずにはいられない経典のようでした。作品に対する心構え、気力、体力、呪術的センス。それらすべてが宗教的であったし、制作行為そのものが悟りに直結していると感じた作品もあったし。

本当はもう一度観に行きたいくらいですがちょっと時間がなさそうなので、次は少しずつお寺で作品に再会することを楽しみにしたいと思います。

空海と密教美術展 公式サイト
カラー版 空海と密教美術
 カラー版 空海と密教美術

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